「ロシア軍はドンバス地方の戦いを開始した」ゼレンスキー大統領が明らかに…ウクライナ侵攻新たな局面に
ウクライナのゼレンスキー大統領は、「ロシア軍が東部ドンバス地方への新たな攻撃を開始した」と明らかにしました。一方、ロシアのラブロフ外相は、「特別作戦全体の非常に重要なポイントになる」と述べ、軍事作戦が新たな局面に入ったと指摘しました。
(※遺体が映っている映像を加工しています)
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18日、ウクライナ西部・リビウでは、工場が激しく燃えていました。懸命の消火活動が行われましたが、火の手がおさまる様子はありません。リビウへのミサイル攻撃により、7人が死亡、11人が負傷したということです。
ウクライナ第2の都市・ハルキウ(ハリコフ)では、ある女性が父親の遺体を前に泣き崩れる様子が見られました。犠牲となる民間人。
住民
「避難?一体どこへ?ウクライナ全土が攻撃されています」
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ウクライナ東部地域の制圧を目指し、ロシア軍は攻撃を強めているとみられています。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ロシア軍は(東部)ドンバス地方の戦いを開始した」
ウクライナのゼレンスキー大統領は自身のTelegramで、「ロシア軍がウクライナ東部・ドンバス地方への新たな攻撃を開始した」と明らかにしました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「我々は戦い、我々は防衛を続ける。ウクライナのものを一切渡すつもりはない」
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こうした中、東部・ドネツク州で攻撃に備えるウクライナ軍兵士は、「(ロシア軍は)私たちの土地に入りたければ、好きなだけ入ればいい。ここに残る(埋葬される)ことになる」と強く訴えました。
高齢者は抱きかかえられ、バスに移動していました。攻撃を前に、動けない人たちを避難させていました。
ロイター通信によると、東部・ルハンシク州のガイダイ知事は、自身のフェイスブックに「ロシア軍が四方八方から攻撃している。民間人の死者数を計算することは不可能です」と投稿しました。
一方、ロシアのラブロフ外相は19日、「特別作戦全体の非常に重要なポイントになると確信している」と述べ、軍事作戦が新たな局面に入ったと指摘しました。
(4月19日放送『news zero』より)