米・司法長官 トランプ前大統領の捜査担当「特別検察官」を任命
アメリカのガーランド司法長官は、トランプ前大統領の捜査を担当する「特別検察官」を任命したと発表しました。ワシントンから矢岡亮一郎記者が中継。
トランプ氏の出馬表明からわずか3日、アメリカ司法省は、トランプ氏を訴追するかの判断に向け、大きく動き始めました。
ガーランド司法長官「(トランプ)前大統領が大統領選への立候補を表明し、(バイデン)大統領も立候補の意向を示している。私は『特別検察官』の指名が公共の利益にかなうと判断した」
ガーランド司法長官は、「特別検察官」にジャック・スミス氏を任命したと発表しました。
トランプ氏がホワイトハウスの機密文書をフロリダ州の自宅「マル・ア・ラーゴ」に違法に持ち帰った疑惑や、去年1月の議事堂占拠事件を扇動するなどした疑惑について捜査するとしています。
今回「特別検察官」を任命した背景には、「捜査の独立性」を高め、立候補したトランプ氏への「司法の政治介入」との批判をかわしたい狙いもあるものとみられます。
一方、トランプ氏は発表直後にFOXニュースに対し、「我が国最悪の司法の政治利用だ」などと語り、早速、反発しました。さらに「共和党員は勇気を持って戦ってほしい」と促しています。