結果は影響力に直結…米・中間選挙で“最後の訴え” トランプ氏「15日に重大発表を行う」
アメリカの中間選挙は日本時間の8日夜から投票が始まりますが、投票を翌日に控えて、トランプ前大統領が演説で「15日に重大発表を行う」と述べました。次の大統領選へ出馬表明の可能性があります。
およそ1時間前にオハイオ州の会場に到着したトランプ前大統領は、最後の訴えを行っています。冷え込む中にもかかわらず、会場につめかけた多くの人は、演説に熱心に聴き入っています。
トランプ前大統領 「この国の破壊を止め、アメリカンドリームを守りたいのであれば、巨大な赤い波に乗って共和党に投票しなければならない。11月15日にフロリダ州のマル・ア・ラーゴで重大発表を行う予定だ」
トランプ氏は演説の中で、来週15日に南部フロリダ州の自宅で重大発表を行うと述べました。トランプ氏はこれまでも24年の大統領選への出馬を示唆していて、この日に正式に出馬を表明する可能性があります。
一方、バイデン大統領も東部メリーランド州で最後の訴えを行いました。
バイデン大統領「今回共和党には300人以上の“選挙否定派”が立候補している。彼らの選挙結果は2つしかない。勝利したか、不正が行われたかだ」
バイデン大統領は、選挙で負けた場合、結果を受け入れないことを示唆する「選挙否定派」の候補者らを厳しく批判しました。
世論調査では、野党・共和党が議会下院の多数派を奪還する勢いを維持する一方、上院は与党・民主党と共和党が接戦となっています。選挙結果は2024年の大統領選への出馬に意欲を見せるトランプ氏の今後の影響力に直結する見通しで、共和党が、上院の多数派を奪還するかどうかが最大の焦点となっています。