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露仏首脳が電話会談 プーチン大統領が不満示す「安全保障上の懸念が考慮されていない」

2022年1月29日 4:20

緊迫するウクライナ情勢について、ロシアのプーチン大統領とフランスのマクロン大統領が28日、電話会談を行いました。プーチン大統領は、ロシアの提案に対するアメリカとNATO=北大西洋条約機構の回答について、「安全保障上の懸念が考慮されていない」と不満を示しました。

アメリカとNATOは26日、NATOをこれ以上東に拡大させないとの保証を求めるロシアの要求を拒否すると回答しています。

ロシア大統領府によりますと、この回答についてプーチン大統領は、マクロン大統領との会談で、安全保障におけるロシアの根本的な懸念が考慮されていないと不満を示したということです。また、回答を詳細に検討し、今後の行動を決める、と述べたということです。

両首脳は、ヨーロッパでの安全保障の全ての問題について対話を続けることで合意、AFP通信によりますと、プーチン大統領は「対立を求めない」と発言したということです。

また、ロシアのラブロフ外相は、地元メディアとのインタビューで、アメリカからの回答にロシアが求めていた短中距離ミサイル配備の凍結などの問題について議論する用意があると書かれていると指摘し、対話を行っていく考えを示しています。