中国の著名な元人権派弁護士の男性が先週、中国当局に拘束されていたことがわかりました。

関係者によりますと、元弁護士で人権活動家の謝陽さんは今月１１日、湖南省長沙市で当局に拘束され、その通知が家族の元に届いたということです。拘束の容疑について、国家の転覆を煽ったり騒ぎを引き起こそうとしたとされていますが、詳しい内容は明らかにされていません。

人権派弁護士として活動してきた謝さんは、２０１５年に起きた弁護士一斉拘束事件で他の弁護士と共に拘束され、裁判では有罪と認定されましたが、刑は免除されていました。

謝さんは２０２０年、弁護士資格を剥奪されましたが、その後も新型コロナで封鎖された武漢から情報発信を行って拘束された女性ジャーナリストの支援などを行っていました。

中国では先月から人権派の元弁護士らが相次いで連絡が取れなくなっていて、ことし後半に開かれる中国共産党の党大会を前に中国当局がさらに統制を強めている可能性もあります。

■画像は、元人権派弁護士・謝陽さん（４９）