武漢情報発信 人権活動家の治療求め署名
新型コロナウイルスの感染が世界で最初に確認された中国・武漢で情報を発信し実刑判決を受けた人権活動家の女性が、ハンガーストライキによる体調の悪化が深刻な状態だとして支援者らが治療を求める署名活動を始めました。
人権活動家の張展さんは、都市封鎖された武漢の状況をSNSを通じて発信しましたが、その後、中国当局に拘束されました。去年12月には「ウソの情報を流し社会を混乱させた」などとして懲役4年の実刑判決を受けましたが、無罪を訴え獄中でハンガーストライキを続けていました。
張展さんの家族によりますと、張展さんは身長が177センチですが現在の体重は40キロにも満たず、1人では歩けない状態で「冬を乗り切れない可能性がある」としています。
張展さんの支援者らは、「悲劇を避けるため」として適切な治療を求める署名活動を始めていて、著名な人権派弁護士らも賛同しています。
今月15日には母親が刑務所に対して治療の申請を出しましたが、返事がない状態だと言います。
張展さんをめぐってはアメリカ政府が釈放を求めるなど国際社会でも懸念が高まっています。