中国“地方議会選”人権派14人立候補表明
中国の地方議会にあたる人民代表大会の選挙に、人権派弁護士の妻ら14人が北京で立候補を表明しました。しかし、当局は選挙運動を妨害するなど圧力を強めています。
14人は、中国を一党支配する共産党の推薦を受けない「独立候補」として立候補する意向で、このうち、李文足さんや王峭嶺さんは、2015年に人権派弁護士が一斉に拘束された事件で夫らが逮捕され、当局への抗議活動を続けてきました。
李文足さん(36)「『人民代表は人民が選び、人民代表は人民のために働く』がスローガンです。問題が起きたとき、自分たちの希望を伝えることができるルートを作りたい」
一方、この日は、独立候補の1人が街頭で選挙活動をする予定でしたが、本人は警察に連行された上、別の候補らもそれぞれ警察に足止めされました。
NNN北京・森本隼裕記者「今、我々が取材を始めると、突然、大勢の人が掃除を始めました」
「あなた外国人なの?」
森本記者「そうですよ」
「許可を得て撮っているの?」
取材を警戒したのか、記者を排除するような行為も繰り返しみられました。なかには警察から電話があり、「立候補は許さない」と警告された人もいて、独立候補に対する当局からの圧力が強まっています。