人権派弁護士の資格取り消しへ聴聞会 中国
14日、中国・北京市の司法当局は、著名な人権派弁護士の弁護士資格取り消しに向けた聴聞会を開きました。当局による締め付けが強まっています。
人権派弁護士の梁小軍さんは先月、司法当局から弁護士資格取り消しの通知を受け、14日は本人が意見を述べる聴聞会が行われました。
司法当局は梁さんについて「SNSを使った主張が社会に悪影響を及ぼした」などと批判していて、関係者によりますと、近いうちに正式に取り消しが決まる見通しです。
梁さんはツイッターなどで、たびたび人権問題を発信してきたほか、自らの弁護士事務所で複数の人権派弁護士を雇っていました。
梁小軍さん「人権派弁護士が果たす役割を(当局は)重くみて警戒しています。だから影響力をできるだけ下げようとしているのです」
また、先週の「世界人権デー」には多くの人権派弁護士らが自宅で軟禁状態となりました。当局が弁護士らの影響力を警戒したためとみられていますが、過去すでに資格を取り消されていた唐吉田さんは、この日を境に今も連絡が取れない状態が続いていて、安否を気遣う声が大きくなっています。