ロシアのプーチン大統領は25日、核兵器使用の基本方針、いわゆる核ドクトリンを変更すると明らかにしました。核兵器使用のハードルを事実上、引き下げた形で、アメリカやウクライナを強くけん制しました。

ロシアメディアなどによりますと、プーチン大統領は25日、安全保障会議で、核兵器使用の基本方針、いわゆる核ドクトリンを変更すると明らかにしました。

核保有国の支援を受けた、いかなる国の攻撃もロシアへの共同攻撃とみなすとして、核の報復を示唆しました。

また、弾道ミサイルを含む様々な通常兵器の大規模な発射、ならびに国境を越えたという情報があれば、核使用の可能性を検討するとしています。核兵器使用のハードルを事実上、引き下げた形です。

アメリカを訪問しているウクライナのゼレンスキー大統領は26日、バイデン大統領と会談し、欧米が供与した長距離兵器によるロシア領への攻撃を容認するよう直訴するとみられています。

プーチン大統領は核の威嚇により、こうした動きを改めてけん制する狙いがあるとみられます。