北京五輪・開幕まで1週間 厳格“バブル”の中は?
北京オリンピックの開幕まで1週間となり、各国選手や関係者らの入国がピークを迎えています。感染拡大を防ぐ、厳格な“バブル方式”ですが、内部は、どのようになっているのか、取材しました。
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いよいよ、北京オリンピック開幕まで1週間となった中国。
記者(中国・北京)
「選手団が次々と到着している選手村です。見てみると、窓に国旗が張られ始めているのが分かります」
人でにぎわい始めた選手村。北京入りする選手や大会関係者らのピークを迎え、中国メディアによりますと、27日と28日の2日間で、およそ3500人が入国するということです。
選手村に滞在する人
「とてもよくできた素晴らしい選手村で、大変満足しています」
感染拡大を防ぐため、厳格な“バブル方式”により、外部との接触が断たれる選手や関係者。その“バブルの中”はどのようになっているのか?
記者
「あちらの中に入ると、しばらく戻って来られないんですけど…」
記者が実際に滞在するホテルの内部に入りました。エレベーター乗り場には消毒液が設置され、フロントにはアクリル板のほか、職員はフェースシールドとマスクを着用しています。
ホテルのスタッフ
「PCR検査は午前6時から午後11時までです。毎日必ず1回受けてください」
ホテル内にはPCR検査場があり、1日1回の検査が義務付けられています。
また、報道関係者がバブル内を行き来するには、専用バスが使われます。乗っているのは関係者のみで、途中下車はできません。
選手たちも、こうした専用バスで選手村と競技会場の間を行き来することになります。
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一方、「バブルの外」。まだ盛り上がりに欠ける北京の街ですが、オリンピックを心待ちにしている人もいました。
記者
「すごいですね。大量のグッズが並んでいます」
部屋に所狭しと並べられたオリンピックグッズの数々。なんと、5000個以上です。持ち主は、北京市に住む張文全さん。20年以上グッズを集める熱狂的なコレクターです。
これまでに費やした金額は?
五輪グッズコレクター張文全さん(35)
「おそらく900万円以上です」
オリンピックが好きすぎる余り、五輪グッズを身に着けたまま会社へ通っているといいます。
新型コロナの影響で、チケットの一般販売はなく、生観戦は“おあずけ”となりました。
五輪グッズコレクター張文全さん(35)
「選手の健康が第一です。選手たちが安全な環境でオリンピックに参加してもらうことが重要です」
将来は、さらにグッズを集め、博物館を開くことが夢だということです。