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北京五輪直前公園に"バッハ像”登場「音楽家バッハが蘇ったのか」と中国のSNSで話題

2022年1月27日 16:50
北京五輪直前公園に"バッハ像”登場「音楽家バッハが蘇ったのか」と中国のSNSで話題
東四オリンピックコミュニティー公園に設置された“バッハ像”

開幕間近に迫る北京五輪。

現地で3日間の隔離措置を経て、25日に習近平国家主席と面会したIOC(=国際オリンピック委員会)のバッハ会長(68)が、中国のSNSで話題となっています。

多くのネットユーザーは、音楽家のバッハと間違えていたようです。

■北京の公園に”バッハ像”が登場

今月15日、北京市中心部の公園に、IOCのバッハ会長の銅像が設置されました。

メガネをかけて少し微笑んでいるように見える高さ72センチのブロンズ像は、中国の著名な彫刻家の袁熙坤さんが数ヶ月かけてつくったものです。

設置後、中国国営テレビでは、“バッハ像”の制作過程や由来を紹介するドキュメンタリー番組が放送されました。

公園は2008年北京夏季五輪を記念してつくられ、すでに近代五輪の創始者・クーベルタン男爵と、01年に北京五輪開催が決定した際、会長だったサマランチ氏、08年大会時に会長を務めたジャック・ロゲ氏の銅像があります。

今回の北京五輪にあわせて、“バッハ像”が加えられました。

きのう、記者が現地を訪ねると、人気のない公園に“バッハ像”は雪の残る芝生の上に“寒そうに”立っていました。

■意外に中国のSNSで話題別人と間違えられた…

IOCのバッハ会長は、北京で3日間の隔離措置を経て、25日に釣魚台国賓館で習近平国家主席と面会しました。

この動静が国営テレビや人民日報などで伝えられると、中国版ツイッターのウェイボーで、たちまち「#バッハが中国語で寅年の新春挨拶した」とのハッシュタグが出来ました。

この話題は数時間で閲覧回数(PV)が4000万回を超え、1日経過した27日時点で8752万回となっています。

またネット上で、「彼はちゃんと隔離したのか?」と疑問の声も上がっています。というのは、コロナ感染予防対策として、現在、中国では海外から入国した際、最低でも2週間ホテルでの集中隔離と1週間の自宅隔離が義務づけられています。五輪の「バブル」方式とはいえ、3日間の隔離措置だけで迎賓館に入り、習近平国家主席と面会できるのは「異例中の異例ではないか」と、中国の人々に疑問視されているということです。

■女子テニス選手との食事は?

中国五輪組織委員会関係者によると、北京入りしたバッハ会長は、オリンピック開幕前のタイミングで、前副首相からの性的関係の強要を告白した女子テニス選手の彭帥さんとの食事を予定しているということで、海外のメディアから大きく注目されています。しかし、彭帥さんに関する一連の情報は、中国でまったく伝えられていないため、一般市民はそのことをほとんど知らないといいます。