アメリカのトランプ大統領は11日、カナダから輸入される鉄鋼とアルミの追加関税を50％に引き上げるよう指示したと明らかにしました。12日から発動するとしています。

トランプ大統領は11日、SNSで「カナダからアメリカに輸入される全ての鉄鋼とアルミニウムにさらに25％の関税をかける」と表明しました。

これにより、関税は50％に引き上げられ12日の朝から発動するとしています。カナダのオンタリオ州がアメリカ向けの電力料金に25％上乗せして請求すると発表したことへの対抗措置としています。

こうした中、オンタリオ州政府のフォード首相は11日、アメリカのラトニック商務長官と電話会談し、13日に首都ワシントンで会談することで合意したと明らかにしました。これを受け、アメリカ向けの電力料金への上乗せを一時的に停止すると表明しました。

また、次期カナダ首相のカーニー氏は自身のSNSで、「トランプ大統領の最新の関税はカナダの労働者、家族、企業への攻撃だ」と非難し、「アメリカが自由で公平な貿易について信頼のおける約束をするまで関税を維持する」と強調しました。