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ロシアの日本領事…スパイ容疑で一時拘束 隠し撮りの映像公開も

2022年9月27日 19:33
ロシアの日本領事…スパイ容疑で一時拘束 隠し撮りの映像公開も

ロシアの日本総領事館の領事が、スパイ容疑で当局に一時拘束されました。ロシア当局は取り調べの映像などを公開し、「領事が経済制裁の影響に関する機密情報を入手した」などと主張しました。これに対し、林外相はロシア側の主張を完全に否定しました。

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ロシア連邦保安局は、日本食レストランのような場所で2人の人物が会話をする様子を隠し撮りした映像を公開しました。画面の左側にいるのが在ウラジオストク日本総領事館の領事で、ロシア当局は「スパイ容疑で拘束した」と発表しました。

ロシア当局は、この領事について、「ロシアと、ある国との協力関係や、経済制裁の影響に関する機密情報を、報酬を渡して入手した」としています。また、ロシア当局は領事に対する取り調べの映像も公開しました。

――ロシアの法律に違反することを分かっていますか?

日本総領事館の領事
「いま、分かりました」

ロシア外務省は在モスクワ日本大使館の幹部を呼び出し、「安全保障上の利益を害する」などと抗議しました。拘束した領事を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」とし、48時間以内に国外退去するよう命じました。

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これに対し、林外相は27日午前、「当該館員が、ロシア側が主張するような違法な活動を行ったという事実は全くありません」と述べ、ロシア側の主張を完全に否定しました。そして、領事が解放されたことを明らかにしました。

その上で、林外相は、「(領事は)終始、目隠しをされたまま、両手および頭を押さえつけられた身動きが取れない状態で連行された上で、威圧的な取り調べを受けており、極めて遺憾であり、決して受け入れられません」と述べました。

また、森外務次官がロシアのガルージン駐日大使を呼び出し、厳重に抗議しました。

国外退去を通告された領事の状況について、松野官房長官は「本件については、当該館員の安全を最優先する観点から、事案発生直後から、可能な限り早期に帰国させる予定で調整をしてきており 、28日までにロシアを出国する予定であります」と話しました。

領事の健康状態については、問題はないということです。