米中首脳会談 軍同士の対話など再開で合意 バイデン大統領「最も建設的な会談」
アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席が15日、1年ぶりに首脳会談を行い、焦点となっていた軍同士のハイレベル対話などを再開することで合意しました。中継です。
首脳会談ですが、バイデン大統領は会見で充実感をにじませるなど、一定の成果を打ち出すものとなりました。
首脳会談は、一対一の散歩も交え、およそ4時間に及びました。会談の焦点だった偶発的な衝突を防ぐための軍同士の対話については、閣僚レベルを含む対話の再開で合意したほか、合成麻薬「フェンタニル」など薬物取り締まりの作業チームの設置や、AI=人工知能に関する対話の開始でも合意したとしています。バイデン大統領は会談後、手応えをにじませました。
バイデン大統領「これまでで最も建設的で生産的な会談だったと思う。私は今日、我々が取った前向きな措置を歓迎する」
一方で台湾問題をめぐっては、お互いが主張を述べ合う展開となりました。
バイデン大統領が来年1月の台湾総統選挙に介入しないよう求めたのに対し、習主席は台湾問題を「両国間で最も重要で、最も敏感な問題だ」と述べ、アメリカの要人訪問や武器供与などを強くけん制したということです。
ただ、アメリカ政府高官によると、習主席は「台湾に大規模侵攻する準備はしていない」と強調したということで、台湾問題でもアメリカとの緊張緩和をはかる姿勢もみせた形です。