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「全くのウソだ」露大統領府 プリゴジン氏の搭乗機、墜落への関与を否定

2023年8月26日 1:30

ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏が乗っていたとされる小型機の墜落について、ロシア大統領府は25日、関与を否定しました。

プリゴジン氏を巡っては、プーチン大統領が24日、死亡したとの見方を示す一方、ペスコフ報道官は25日、墜落に大統領府が関与しているとの報道について「全くのウソだ」と否定しました。

こうした中、ロシア各地では、プリゴジン氏らを追悼する祭壇が設けられ、市民が献花に訪れました。

ワグネル戦闘員「司令官は親同然で、大きな損失だ。彼らは、ただの指揮官以上の大きな存在だった」

献花に来た市民「プリゴジン氏が国を守っていた。彼がロシア国民を守っていた」

――プリゴジン氏は、なぜ死んだと思う?

献花に来た市民「その質問には、こたえたくない」

大統領府近くの土産物店では「ワグネル」のステッカーが、引き続き販売されるなど、違法組織だったワグネルが国民の間では浸透していることがうかがえます。

一方、ロシア国境に侵入し、ウクライナ側に立って戦う武装組織「ロシア義勇軍団」は24日、メッセージ動画を公開し「ワグネルの創設者は処刑された。殺害者に仕えるのか、復讐するのか、我々に加わることを勧める」などと述べ、ワグネル戦闘員に、反政府活動に合流するよう呼びかけています。

こうした動きについて、イギリス国防省は25日、「プリゴジン氏の死は、ワグネルに深刻な不安定化をもたらすことは間違いない」との見方を示しています。