水原一平被告、罪を認める答弁 大谷選手は声明 MLB「この問題は終結」
ドジャース大谷翔平選手の元通訳で、銀行詐欺などの罪に問われた水原一平被告が4日、出廷し、罪を認める答弁を行いました。
水原被告は法廷で、自らの罪を認めましたが、報道陣の問いかけには答えることはなく、裁判所を後にしました。
大谷選手の口座から無断で1700万ドル、26億4000万円あまりを不正に送金した罪などで起訴された水原被告は、銀行詐欺と虚偽の納税申告の2件の罪を認める検察側との司法取引に合意していました。
法廷で裁判官から「あなた自身の言葉で何をしたか説明してください」と問われると、水原被告は「思いつく唯一の方法は大谷選手の金を使うことだった。ギャンブルの借金返済のために大谷選手の口座から送金した」などと証言しました。その上で、2件の罪について、いずれも「Guilty」=罪を認めます、と答えました。
これを受け、大谷選手は声明を出し、「この事件に終止符を打ち、前に進む時期が来たと思ってます。チームの一員として少しでも勝利に貢献できるよう集中していきたい」などとコメントしました。
また、この問題を調査していたMLBは「大谷選手は詐欺の被害者とみなし、この問題は終結した」とし、調査を終えることを明らかにしました。
水原被告への量刑は10月25日に言い渡される予定ですが、連邦検事は会見で、水原被告は「収監されるだろう」と述べたうえ、刑期を終えた後に日本に強制送還されるだろうとの見通しを示しています。