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日韓防衛相が会談へ GSOMIAが焦点

2019年11月17日 11:55

日本と韓国が軍事機密を共有するための協定=GSOMIAの失効が6日後に迫る中、河野防衛相と韓国の鄭景斗国防相が日本時間の正午からタイで会談する。

日本側は会談で、協定の維持に向けた糸口を探りたい考えだが、韓国側は大統領自ら破棄決定の見直しに否定的な考えを示していて、歩み寄りは難しい情勢。

河野防衛相は、北朝鮮が弾道ミサイルを繰り返し発射するなど、地域の安全保障環境が厳しい中、日韓の連携は重要で、22日を限りに失効するGSOMIAの維持に向け、賢明な対応を求めたいとする日本側の立場を伝える方針。

一方、韓国側は、日本が安保上、信頼できないとして輸出管理を強化した措置を撤回しない限り、破棄の決定を見直す考えはないとの姿勢を崩していない。

文在寅大統領は15日、アメリカのエスパー国防長官から直接、協定維持の要請を受けたが、「日本と軍事情報の共有は難しい」と明言している。

日韓の会談後には、アメリカも交えた3か国の国防トップ会談も予定されていて、安保協力の必要性では一致するとみられるが、協定の失効が6日後に迫る中、事態を打開できる見通しは立っていない。