韓国外相、安倍氏追悼で日本大使館に弔問「日本の政治史に大きな足跡を残した」
安倍元首相の死去を受け、韓国の朴振外相は11日、ソウルの日本大使館に弔問に訪れ、「日本の政治史に大きな足跡を残した」などと追悼しました。近く尹錫悦大統領も弔問するほか、日本に弔問団の派遣も予定しています。
ソウルの日本大使館では11日と12日の2日間、安倍元首相の弔問の記帳台が設けられ、午前には朴振外相が訪れました。
韓国・朴振外相「日本の政治史に大きな足跡を残した政治家です。」「(訪日時に)安倍元首相にお会いして、いろいろと助言を聞こうと思っていました」
朴外相は日本への訪問を調整していて、「信頼をもって両国間の関係改善のために努力する」との考えを明らかにしました。韓国大統領府によりますと、尹大統領も近く弔問に訪れるということです。韓国政府は今後、韓悳洙首相らからなる弔問団を日本に派遣する計画です。
一方、台湾の蔡英文総統は11日朝、台北市にある日本台湾交流協会を弔問に訪れました。蔡総統は安倍元首相が新型コロナウイルスワクチンの台湾への無償提供に尽力したことに触れ、「台湾に対する友情は永遠に私たちの心の中にあります」などと感謝を表明しました。また、安倍氏に対して、「世界の民主主義や平和への貢献に感謝します」とメッセージを色紙に記しました。
台湾では11日、安倍元首相の追悼と感謝を表明するために、政府機関や公立学校で半旗が掲げられています。