今年のノーベル化学賞に選ばれた吉野彰さんは授賞式を前に多忙な日程をこなしている。６日はストックホルムにあるノーベル博物館で椅子にサインする恒例のイベントに臨んだ。

ノーベル博物館のカフェにある椅子へのサインは受賞者が行う恒例行事で、吉野さんも６日、アルファベットと漢字でサインをした。

この日のために練習を積んできたという吉野さん。出来栄えについて聞かれると「パーフェクト」と笑顔を見せた。

その後、市内の洋服店を訪れ、授賞式のためのえんび服を試着した。

吉野さん「（Ｑ：こちらの方がいいですか？）こちらの方がフィットするね」

えんび服を着た姿は家族からも好評だったという。

吉野さん「（Ｑ：えんび服を着て胸にこみ上げるものは？）だんだんプレッシャーに感じてきた」

多忙な日程をこなす吉野さんだが、この日は空き時間を利用して市内のクリスマスマーケットを散策する場面もあった。

吉野さん「こういうマーケットをぶらぶらして、本当にのんびりできた」

７日には化学賞受賞者の共同記者会見などが予定されている。