英 与党・保守党圧勝へ EU離脱に道筋
イギリスで、EU(=ヨーロッパ連合)からの離脱を最大の争点とした総選挙が行われ、ジョンソン首相が率いる与党・保守党が圧勝する見通しとなった。
与野党の深刻な対立によりこう着状態が続いていたEU離脱問題だが、ようやく道筋がつくことになりそうだ。
BBCは出口調査をもとに、下院の全650議席のうち与党・保守党が過半数を大きく上回る368議席を獲得すると予測している。一方、最大野党の労働党は191議席にとどまるとしている。
市民「離脱をするという明確なメッセージが、保守党が躍進した理由だと思う」「イギリスが今後どうなるのか心配だ」
報道を受け、ジョンソン首相はツイッターで「ありがとう」と投稿、事実上の勝利宣言を行った。
過半数の議席を獲得すれば議会審議も順調に進む。今後は早期に議会を招集し、EUと合意した離脱協定案と関連法案の審議に入る方針。その上で期限である来月末までに議会承認の手続きを終える考え。
2016年の国民投票から3年半、イギリスはEU離脱に大きく近づいている。