ウクライナ政府は、ロシアとベラルーシの選手が参加するオリンピックなどの国際大会に、自国の選手団が出場することを禁止しました。

ウクライナ侵攻を受けて、国際大会から除外されているロシアとベラルーシのアスリートをめぐっては、IOC（＝国際オリンピック委員会）が、国を代表しない中立な立場という条件付きで、個人資格での参加を認めるよう国際競技団体に勧告しています。

こうした中、ウクライナの青年スポーツ省は、12日付の省令で、ロシアとベラルーシの選手が参加するオリンピックやパラリンピックなどの国際大会に、自国の選手団が出場することを禁止しました。

この決定に、一部のウクライナのアスリートからは批判の声があがっていますが、ロイター通信の取材に対して、ウクライナの副スポーツ相は、「ロシアとベラルーシの代表を追放する以外の選択肢は無いことを強調するために、難しい決断を下さなければいけない」と述べました。

IOCは、来年のパリオリンピックへのロシアやベラルーシの選手の出場については、「適切な時期に決定する」と述べるにとどめていて、調整が続いています。

写真：ウクライナ・青年スポーツ省（2023年4月14日　キーウ）