日産前会長のカルロス・ゴーン被告がレバノンに逃亡した事件。ゴーン被告は今、どこにいるのだろうか？　ベイルートから可児智之記者の報告。

ゴーン被告の自宅前には銃を持った兵士が配置され、ものものしい雰囲気になっている。ゴーン被告の行方は依然、分かっていないが、ベイルートの自宅にいる可能性も否定できない。

その理由として、妻のキャロルさんが家の中にいることが確認されたことに加え、ゴーン被告の弁護士とみられる男性がこの家を訪れていることが挙げられる。

今後、想定されているレバノンの検察当局による事情聴取や、２日後に迫った記者会見に備えて、打ち合わせをしていることも考えられる。

－Ｑ．その記者会見はどんな話をするのだろうか？

ゴーン被告の弁護士は「日本でいかに不当な扱いを受けてきたかを訴える」と話している。さらに、どのようにして日本を出国したかも説明するとしているが、どこまで詳しく語るかは分かっていない。

ゴーン被告は大成功したビジネスマンとして、レバノンで尊敬を集めている。しかし、市民からは「無実ならば、日本にいたはずだ」と厳しい声も聞かれ、賛否両論が出ている。