在上海総領事、蘇州市長と会談 日本人被害事件の情報提供求める
中国・上海にある日本総領事館の総領事が、江蘇省蘇州の市長と会談し、ことし6月に市内で起きた日本人の親子らが襲われた事件について、捜査で明らかになった点など情報提供を求めました。市長は「偶発的な事件だ」と従来の説明を繰り返したということです。
中国・上海にある日本総領事館の岡田勝総領事は11日、江蘇省蘇州を訪問し、市のナンバー2にあたる呉慶文市長と会談しました。
蘇州ではことし6月、日本人の親子らが男に切り付けられ阻止しようとした中国人女性が刺され死亡しました。
先月には、広東省深セン市でも、日本人学校に通う男子児童が男に刺され死亡する事件が発生しています。
岡田総領事は蘇州市側に事件の背景を含めた詳細情報を共有することと、子どもを含めた日本人の安全確保を求めたということです。
在上海日本総領事館によると呉市長は事件について、「偶発的な事件だったと考えている」とした中国側の従来の説明を繰り返したということです。
蘇州の事件に関しては、4か月近くがたった今も中国側から詳しい説明はなく、動機などは明らかになっていません。