ウクライナ疑惑 トランプ大統領に無罪評決
史上3例目となったアメリカ・トランプ大統領のウクライナ疑惑をめぐる弾劾裁判で、無罪評決が下された。これにより、トランプ大統領は罷免を免れた。
議会上院は、トランプ大統領が今年の大統領選挙を有利に進めるため、ウクライナに圧力をかけた「権力乱用」と、議会の調査を妨げた「議会妨害」の2つの弾劾条項について、それぞれ採決を行った。「権力乱用」で共和党議員1人の造反が出たものの、上院の多数を占める与党・共和党の大半が無罪に投票、無罪評決が下された。これにより、トランプ大統領は罷免を免れた。
今後、大統領は野党・民主党の弾劾訴追は根拠がなかったなどと批判を強め、大統領選に向け攻撃材料にしていくものとみられる。
一方、民主党側は、弾劾裁判が終わっても疑惑をめぐる調査を下院で続けると表明し、疑惑の真相を知るとされるボルトン前補佐官の召喚を求める考えを示し、対決姿勢を鮮明にしている。