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本格的な捜索の開始前に“爆縮・大破の可能性が高い” 定期的な点検を怠っていたか

2023年6月24日 1:20

タイタニック号を探索するツアーに出発後、消息不明となった潜水艇「タイタン」の破片が海底で発見されました。乗っていた5人は全員が死亡したとみられています。

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22日、アメリカ・マサチューセッツ州ボストンにある潜水艇の捜索拠点に緊張が走りました。

沿岸警備隊
「今朝、カナダの無人探査機が潜水艇の後方部分を海底で見つけました。これらの破片は耐圧室の壊滅的な損失に一致します」

潜水艇「タイタン」は海の中で、大惨事に見舞われたとされます。

中には、操縦をしていた運営会社のラッシュCEO、イギリスの富豪で冒険家のハミッシュ・ハーディング氏(58)、フランスの探検家のナルジョレ氏(77)、そしてパキスタン人の実業家のダウード氏(48)とその19歳の息子の計5人が乗っていましたが、全員亡くなったとみられると発表されました。

運営会社は「彼らは真の探検家だった。私たちは喪失感で疲れ果て、深く悲しんでいます」との声明を発表しました。

22日、カナダの無人探査機が潜水艇の5つの大きな破片を発見しました。場所はツアーの目的地であった、海底に沈む「タイタニック号」のすぐ近く。約500メートルの地点です。

見つかった破片の中には、潜水艇の「耐圧室」の一部もありました。耐圧室とは、5人を水圧から守っていた部屋です。

最初に見つかったのは、窓がある前方の一部。その後、後方の一部とみられる部分や船尾の部分とみられるものなどが相次いで見つかりました。

沿岸警備隊はこうした状況から、耐圧室そのものが大破したと分析。“生存者がいる可能性が極めて低い”という結論に至ったということです。

これまでの捜索では、哨戒機などが水中から音を確認していましたが、現地メディアは「潜水艇のものではない」と否定しました。

海外メディアは23日、新たにアメリカ海軍高官の話として、タイタンが潜水を始めてから数時間後に「爆発音のような音を検知していた」と報じています。

この音について、潜水艇に詳しい東海大学海洋学部の山田吉彦教授は「『爆縮』という(周囲からの)水圧で押しつぶされる形になった。(水深は)おそらく3000メートルにもならない範囲」と指摘しました。

現地メディアは、“本格的な捜索が始まる前に、すでに爆縮が起こり、大破していた可能性が高い”としていて、“運営会社が定期的な点検を怠っていた可能性がある”と指摘しました。

安全性に対しては、ハリウッド映画「タイタニック」を制作したジェームズ・キャメロン監督も疑問の声を上げました。

映画「タイタニック」 ジェームズ・キャメロン監督
「運営会社はこんなツアーをやるべきじゃなかった」

実は、運営会社のCEOからツアーへの参加を求められていましたが、断っていたといいます。「私の不安は当たってしまった」と話していました。

沿岸警備隊は23日時点では、事故の原因を特定できないとして、海底での調査を続けるとしています。

(『news zero』より)