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尹政権、批判的メディアの専用機搭乗を拒否 “歪曲・偏向報道を考慮” 批判強まる

2022年11月10日 12:31
尹政権、批判的メディアの専用機搭乗を拒否 “歪曲・偏向報道を考慮” 批判強まる

韓国大統領府は、尹錫悦政権に厳しい報道を行ってきたMBCテレビの記者について、11日からの東南アジア歴訪で大統領専用機への搭乗を拒否すると明らかにしました。韓国のメディア団体は、「言論の自由への脅威で尹政権との全面戦争も辞さない」などと強く反発しています。

韓国大統領府は9日夜、11日からの尹大統領の東南アジア歴訪で、韓国の地上波放送局・MBCテレビの記者について、大統領専用機への搭乗を拒否すると明らかにました。理由については、「外交関連での歪曲、偏向報道が繰り返されてきた点を考慮した」と説明しています。

MBCテレビは、国連総会に合わせて9月に尹大統領がアメリカ・ニューヨークを訪れた際、「議会でこのクソ野郎どもが承認しなければ、バイデンはメンツ丸つぶれだ」と発言した映像を報じるなど、尹政権に厳しい報道を行っています。

尹大統領は10日朝、この問題について記者団から質問を受け、「多くの国民の税金を使いながら、海外を歴訪するのは重要な国益がかかっているからだ」と述べ、搭乗拒否の決定に理解を求めました。

これに対し、MBCテレビは、「特定メディアの大統領専用機への搭乗拒否は、軍事独裁時代にもなかった前代未聞のこと」、「批判メディアに対する報復で新しい形態の言論弾圧だ」などと批判。

また、韓国メディアの記者団体や労働組合は緊急で共同声明を発表し、「言論の自由と民主主義に対する重大な脅威で、尹政権との全面戦争も辞さない」と反発を強めています。