ファストリ・柳井社長“新疆ウイグル自治区産の綿使っていない” 中国側からは反発の声も
ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井正社長が、イギリスメディアのインタビューに応じ、強制労働などが指摘されている中国・新疆ウイグル自治区産の綿を使っていないと述べました。一方、中国側からは反発の声も上がっています。
イギリスの公共放送BBCによりますと、ファーストリテイリングの柳井社長が「中国・新疆ウイグル自治区の綿花は使っていない」と発言したと報じました。
柳井社長はこれまで、「政治的な質問にはノーコメント」などとして綿花の産地について明言を避けてきましたが、今回、初めて言及したということです。
新疆ウイグル自治区産の綿花をめぐっては、少数民族ウイグル族の強制労働によって生産されているとして、アメリカ政府が2021年から輸入禁止を発表しています。
柳井社長の発言を受けて、中国共産党機関紙の人民日報はSNSに「私達は新疆の綿花を支持する」と投稿していて、「ユニクロはもう買わない」などのコメントも寄せられました。
また、中国外務省も29日の記者会見で、新疆ウイグル自治区産の綿花は世界でもトップクラスであると指摘した上で、「関係企業が政治的圧力や妨害を排除し、自らの利益のために独立した経営判断を下すことを望む」などと反発しています。