中国・董軍国防相を汚職事件で調査か 事実なら3代連続で国防相が調査対象に 英報道
イギリスメディアは26日、中国の董軍国防相が汚職事件で調査されていると報じました。報道が事実であれば、中国の国防相が汚職の調査対象となるのは3代連続となります。
イギリスのフィナンシャル・タイムズは26日、アメリカ政府高官らの話として、中国軍の反腐敗調査の一環で董軍国防相が調査されていると報じました。
これに対し、中国外務省の報道官は27日午後の記者会見で、報道について質問され、「雲をつかむような話だ」と一言、述べるにとどまりました。
国防相をめぐっては、中国共産党の中央政治局会議が今年6月、李尚福前国防相と魏鳳和元国防相の2人について、贈収賄の疑いがあるとして、党籍を剥奪する重い処分を下しています。詳細は明らかにされていませんが、李氏は軍事産業との癒着が指摘されていました。
今回の報道が事実であれば、中国の国防相経験者が汚職の疑いで調査対象となるのは3代連続となり、ある日中関係筋は「董軍氏を起用する際に、事前に疑惑がないか調査していたはずで、驚きの事態だ」と指摘しました。