岸田首相、APEC台湾代表の張忠謀氏と会談 日台協力関係“深化”の考え伝える
APECに台湾代表として出席した張忠謀氏
アメリカを訪問している岸田首相は17日、APEC=アジア太平洋経済協力会議に台湾代表として参加した張忠謀氏と会談し、日本と台湾の協力関係を深めていく考えを伝えました。
会談で岸田首相は、経済分野などを中心に「日台間の協力と交流を深めていきたい」と伝え、台湾海峡の平和と安定の重要性について指摘しました。これに対し、張氏は日本との関係強化に期待を示しました。
半導体大手「TSMC」の創業者である張氏は、会見で「岸田首相は、TSMCによる日本への投資に満足していた」と明らかにした上で、日本の半導体産業について「今後、非常に強い競争力を持つ可能性がある」と評価しました。
また、APEC期間中に中国の習近平国家主席との接触はなかったと明らかにしました。
15日に行われた米中首脳会談については、「米中の緊張緩和は台湾海峡の安定性の強化に有益だ」と述べました。