岸田首相が会見し、福島第一原発の処理水について中国の習近平国家主席が「核汚染水」と呼んだことについて、中国側に「冷静な判断、建設的態度を促していきたい」と強調しました。

岸田首相「相手方の発言とか具体的なやり取りについて、私からコメントするのは控えなければならないと思いますが、科学的分析と事実に基づく冷静な判断、建設的な態度、これを促していきたいと思っています」

岸田首相はその上で、日本産水産物の輸入停止措置について「あらゆる機会をとらえて即時撤廃を働きかける」とする一方、解除の時期は「今の段階で、具体的な時期を予断をもって言うことはできない」と述べました。

また、岸田首相は新たな経済対策の裏付けとなる補正予算案の審議が来週から始めるのを前に、「デフレ脱却の千載一遇のチャンスをつかみとって、“物価上昇を上回る持続的で構造的な賃上げが行われる経済”の実現に向け政府一丸となって取り組んでいく」と説明しました。