アメリカを訪問中の岸田総理大臣は、先ほどから韓国の尹錫悦大統領とそろってアメリカ名門大学の1つ、スタンフォード大学で先端技術をテーマにした討論会に出席しています。

両首脳は、先端技術分野で協力を深めることをアピールします。総理周辺は急速に改善した両国関係が「世界に挑戦する、次のステージに進むという意味だ」と話しています。

両首脳はスタンフォード大で大学生たちを前に、先端技術をテーマとした討論会に参加しています。

岸田総理はこの場で「科学技術分野での連携は、変化する日韓関係を象徴する領域になる。日韓そして日米韓が連携し、世界を変えていく」などと、半導体分野での技術開発、製造にむけた韓国との連携を打ち出します。

その上で、次世代エネルギーとして注目される燃やしても二酸化炭素がでない水素・アンモニアの活用を進める考えを打ち出し、その供給網を日韓で共同で構築する方針を表明する見通しです。

ある政府関係者は「1年前だったら日韓トップがそろってイベントに参加するなんて想像もできなかった」と話しています。

また、岸田総理は、この夏に「新時代の幕開け」と確認した日米韓の良好な関係をベースに、最先端の量子技術の開発などで協力を打ち出します。「お互いの強み弱みを補いながら開発を進めたい」と3か国で連携して世界的な競争を勝ち抜く決意を示すことにしています。