ロシア側、セベロドネツク“人道回廊”設置発表も…住民避難の実現は確認されず
激しい戦闘が続くウクライナ東部のセベロドネツクをめぐり、ロシア側は15日に住民避難のため「人道回廊」を設置するとしていましたが、避難の実現は確認されませんでした。
セベロドネツクでは住民およそ500人が化学工場の地下に逃れているとみられています。ロシア国防省は15日に戦闘を一時停止し、「人道回廊」を設置して住民を避難させるとしていました。しかし、地元の知事が「敵は再び工場を攻撃した」と明らかにするなど停戦は実現せず、住民の避難は進みませんでした。親ロシア派の幹部は、ウクライナ軍の攻撃で停戦を中断したと主張しています。
こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、チェコ議会でビデオ演説しました。
ゼレンスキー大統領「全てを手に入れようとする者は、その一部を手に入れただけでは決して止まらない」
さらに大統領はEU(=ヨーロッパ連合)に対し、ロシアへの制裁を強化するよう求めました。
一方、NATO(=北大西洋条約機構)のストルテンベルグ事務総長は15日、今月末に行われる首脳会議でウクライナへの武器供与をめぐり「ソ連時代の古い装備から最新の装備に移行できるよう長期的な支援について合意できる見通しだ」と明らかにしました。