米韓合同軍事演習 北へ強い対応必要との認識で一致
朝鮮半島の有事を想定したアメリカと韓国の合同軍事演習が、18日から始まりました。北朝鮮のさらなる反発が予想される中、アメリカと韓国の高官が会談し、可能な限り強い対応が必要との認識で一致しました。
韓国軍によりますと、米韓合同の軍事演習は18日から28日までの日程で行われます。コンピューターによる図上演習の形式で、実際に部隊を動かす訓練は行わないということです。
一方、北朝鮮は16日、金正恩総書記立ち会いのもと核兵器の運用を強化するための「新型戦術誘導兵器」の発射実験として、2発のミサイルを発射しています。
米韓合同の軍事演習をけん制する狙いがあるとみられます。
こうした中、アメリカのソン・キム北朝鮮担当特別代表が18日、ソウルを訪問し、韓国の魯圭悳朝鮮半島平和交渉本部長と会談。
終了後、ソン・キム特別代表は、「可能な限り強い対応が必要だということで合意した」と述べる一方、対話の扉は閉ざしていないとして北朝鮮側に対話を呼びかけました。