エジプト元大統領・ムバラク氏が死去
エジプトで長期独裁政権を築き、中東の民主化運動「アラブの春」で失脚したムバラク元大統領が25日、死去した。
地元メディアによると、ムバラク元大統領は25日、首都・カイロの病院で死去した。91歳だった。死因は明らかにされていないが、手術を受けて入院していると伝えられていた。
ムバラク元大統領はエジプトで30年にわたる独裁政権を築いたが、2011年に「アラブの春」で民主化を求めるデモが拡大し、辞任に追い込まれた。その後、同じ軍出身のシシ大統領が政権を握ると、公金を横領した罪で実刑判決を受ける一方、デモ隊の殺害に関与した罪では無罪となり、3年前に釈放されていた。
ムバラク氏の死去を受け、エジプト大統領府は全土で3日間、喪に服すと発表した。