IOC“ワリエワ選手3位以内でも大会中はメダル授与式しない”
北京オリンピックのフィギュアスケート個人戦への出場が認められたカミラ・ワリエワ選手について、IOC(=国際オリンピック委員会)は、個人戦で3位以内に入った場合も大会期間中はメダルの授与式を行わない考えを示しました。
ワリエワ選手のドーピング問題をめぐり、スポーツ仲裁裁判所は14日、IOCなどの訴えを退け、個人戦への出場を認める裁定を下しました。
これを受けIOCは声明を発表し、「法的措置に従い出場を許可しなければならない」とする一方で、ドーピング検査で陽性反応が出たことについてはまだ結論が出ておらず、適正な手続きのもと、制裁を受けるべきかどうかが決まるとしています。
その上で、15日から始まる個人戦について、ワリエワ選手が上位3位に入った場合も、大会期間中はメダル授与式を行わない考えを示しました。
さらに、ロシアオリンピック委員会が金メダルを獲得した団体戦についても、「このような状況で、メダル授与式を行うのは適切ではない」としており、いずれもドーピング問題の結論が出るまで先送りする方針を示しています。