アサド政権崩壊後のシリアを現地取材 不明者多数…弾圧の爪痕深く
シリアでアサド政権が崩壊してから、15日で1週間。内戦の爪痕が残るダマスカスに、NNNの取材班が入りました。
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NNNシリア国境付近 平山晃一記者
「シリア側の街の方に入りました。壊れた車なども、そのまま放置されています」
生々しく残る内戦の爪痕。国境を越えて1時間、首都ダマスカスの中心部に入ると…
NNNダマスカス 平山記者
「路上では、新しい旗を配っている人たちもいます」
アサド政権時代とは違う、新しい国旗です。
市場では…
NNNダマスカス 平山記者
「ほとんどのお店が開いていて、大勢の人でにぎわっています」
きらびやかなアクセサリーを、真剣に選ぶ女性たちの姿も。
洋服店の店員
「ご覧の通りです。状況は混乱していましたが、少しずつ回復しています」
独裁が終わった喜びの一方で…
NNNダマスカス 平山記者
「モニュメントの土台には、たくさんの顔写真が貼られています。アサド政権下で行方不明になった人たちだということです」
行方不明の家族らを捜して、大勢の人が集まっていました。
大勢の反体制派を投獄し、弾圧を続けてきたアサド大統領。政権崩壊時に刑務所に収容されていた人たちは解放されましたが、約1週間がたっても、行方不明者の顔写真が新たに貼られていました。
さらに病院を訪ねてみると、隣接する遺体安置所にも行方不明者を捜すたくさんの人たちが。運び込まれていたのは、刑務所などで見つかった遺体。
反政府活動に参加していた息子が行方不明だという人は…。
家族を捜す市民
「刑務所にも捜しに行きましたが、書類は全てなくなったと言われてしまい、何の手がかりもありません」
アサド政権の弾圧は多くの人々を苦しめています。