研修医らのストライキ拡大 約8000人職場離れる 韓国
韓国で、医学部の定員を拡大する政府の方針に反発した大学病院などの研修医らによる事実上のストライキは、拡大に歯止めが掛かっていません。
職場を離れた研修医は、全体の6割を超える8000人近くまで増加し、手術の延期など影響が広がっています。
韓国政府によりますと、職場を離脱した研修医は前日のおよそ1600人から大幅に増え、7800人あまりとなりました。
これは研修医全体の63パーセントにあたり、診療の取り消しや手術の延期などの報告が相次いでいます。
また、研修医の動きに同調する形で医学部の学生およそ8800人も休学を申請し、韓国メデイアは今回の動きを「医療大乱」と表現するなど、医療界をめぐる混乱は拡大の一途をたどっています。
尹錫悦大統領は20日、「国民の命と健康を人質にとって集団行動をしてはいけない」と自制を呼び掛ける一方、「医師の増員が医療崩壊を防ぐための必須条件だ」と政府方針の正当性を強調していて、政府と医療界が歩み寄ることができるかは不透明です。