台湾陸軍中佐、中国への“亡命計画”…当局が拘束 約22億円の報酬など見返り
台湾陸軍の中佐が約22億円の報酬などの見返りに、中国軍の空母にヘリコプターで着艦し、亡命しようとしたとして、台湾当局に拘束されていたことがわかりました。
台湾メディアによりますと、台湾陸軍の中佐は中国のスパイの男と知り合い、タイで中国側の当局者と面会した際、亡命の計画を持ちかけられたということです。
計画は今年6月、台湾軍のヘリコプターを操縦し、演習のため台湾海峡を航行する中国軍の空母「山東」に着艦し、亡命するというものでした。操縦するヘリコプターは大型の輸送用を指定され、見返りとして約22億円の報酬と、中佐の家族にタイのビザを提供することなどが約束されたということです。計画は事前に明らかになり、中佐は台湾当局に拘束されました。
台湾国防部は、「中国による潜入工作の手段と方法が多元化しており、台湾軍は全面的に安全措置を強化する」とコメントしています。