軍と民兵組織が激しい戦闘…56人死亡、595人ケガ スーダン
アフリカのスーダンで15日、軍と民兵組織RSF=「即応支援部隊」との間で戦闘が起き、これまでに56人が死亡しました。
ロイター通信によりますと、スーダンの首都・ハルツームや隣接する都市で、軍と民兵組織RSFとの間で激しい戦闘が行われたということです。現地の医師会は、これまでにスーダン全土で56人が死亡し、595人がケガをしたとしています。
スーダンでは2021年、軍のトップがクーデターで実権を握り、その後、民政移管に向けた協議が続いていましたが、RSFの軍への統合をめぐって両者が対立し、緊張が高まっていました。RSFは2000年代のダルフール紛争で住民を虐殺した民兵組織が母体とされています。
アメリカやロシア、エジプト、EUなどが即時停戦を呼びかけましたが、両者が応じるかは不透明な情勢で、国際社会の懸念が強まっています。