ウクライナから50万人以上避難 ポーランドで“運賃無料” 欧州各地に支援の輪広がる
ロシアによる侵攻が続くウクライナで4日、原子力発電所が攻撃され、火災が発生しました。地元当局は「原発がロシア軍によって占拠された」と明らかにしました。ウクライナから50万人以上が避難したポーランドから中継で伝えます。
ウクライナとの国境に近いポーランド東部のターミナル駅では、今も多くの避難者が集まっています。窓口でウクライナのパスポートを見せると、ポーランド国内のどこまで行っても運賃は無料となります。
避難した皆さんは親戚や友人がいる場所に向かったり、行く当てのない人もひとまず大都市であるワルシャワなどに向かいます。そうした避難者の移動の負担を少しでも軽くするための対応です。取材したウクライナの皆さんは口をそろえて「ありがたい」と話していました。
ドイツに向かう避難者
「乗車券が無料でもらえるなんて驚きです。感謝しています」
こうした動きは、ヨーロッパ各地に広がっています。
ヨーロッパ大陸とイギリスを結ぶ特急列車「ユーロスター」は、避難者を対象にイギリスのロンドンに到着するまでの区間が無料となっています。
また、ハンガリーの格安航空会社「Wizz Air」もポーランドやハンガリーなどから飛ぶ近距離便10万席を避難者に無料で提供していて、すでに予約ができるようになっています。