国連総会 一般討論演説の“事前録画”検討
新型コロナウイルスの収束のめどが立たない中、国連は9月にアメリカ・ニューヨークで開かれる国連総会の一般討論演説について、事前に録画して行うことを検討していることがわかりました。
国連総会は毎年9月にニューヨークの国連本部で開かれ、各国の首脳などが集まり、世界に向けて外交方針を説明する一般討論演説が行われます。
しかし、本部があるニューヨーク市は新型コロナウイルスの感染が集中していて、報道官は14日、「通常通りに総会を行うのは想像しがたい」と述べました。
こうした中、国連関係者によりますと、グテーレス事務総長は国連職員との会議の中で、「ことしは国連創設75周年にあたり、会合の延期はしたくない」とした上で、「演説を事前に収録し、議場で流す方法もある」と述べたということです。
国連は今後、こうした運営方法について加盟国に選択肢を提示し、最終的には加盟国が決定することになります。