タイ国際航空 事実上の経営破綻
タイ政府は19日、新型コロナウイルスの影響で経営危機に陥っているタイ国際航空について、会社更生手続きに入ることを決めました。事実上の経営破綻となります。
タイ国際航空は、財務省などが出資する政府系企業ですが、以前から経営が悪化していたところに、新型コロナウイルスの感染拡大による全便運休が追い打ちをかけました。負債総額は去年末の時点で、およそ8000億円にのぼります。
タイ政府はつなぎ融資による救済を検討しましたが、まとまりませんでした。
今後、裁判所の監督のもと経営再建を進めることになりますが、タイ国際航空は事業は継続されるとした上で、「危機的状況から抜け出すために可能な限りのことを行う」とコメントしています。