アメリカのトランプ政権は２１日、対中国戦略をまとめた報告書を公表しました。「中国政府の挑戦に対抗するため、競争的なアプローチを採用した」として、「アメリカの国家利益を守る」と対決姿勢を強調しました。

「中国への戦略的アプローチ」と題された１６ページに及ぶ報告書では、「中国政府の挑戦に対抗するため、トランプ政権は中国への競争的なアプローチを採用した」「我々の目標は、アメリカの核心的な国家利益を守ることだ」としています。

そのうえで、「外交が無益だと判明すれば、中国政府への圧力を強め、アメリカの利益を守るための措置を取る」と警告しました。

南シナ海などで活動を活発化させる中国の動きについて、「アメリカ軍は国際法が許す限り、どこへでも航行し、活動する権利を行使する」「地域のパートナーには、中国の軍事的な試みに耐えうる能力構築を支援する」として、アメリカとして関与を強めていく姿勢を強調しました。