新型コロナ「抗マラリア薬で死亡リスク増」
アメリカのトランプ大統領が新型コロナウイルスの治療薬として推奨する抗マラリア薬について、イギリスの医学誌は22日、新型ウイルスの患者への投与が、死亡リスクを高めるとの調査結果を掲載しました。
イギリスの医学誌「ランセット」に掲載された論文によりますと、調査は、新型ウイルスの患者9万6000人余りを対象に行われました。このうち、抗マラリア薬のヒドロキシクロロキン、またはクロロキンを投与された患者は、投与されていない患者と比べ、死亡率が高かったということです。
ヒドロキシクロロキンをめぐっては、アメリカのFDA(=食品医薬品局)が深刻な副作用のおそれがあるとして警告を出す一方、トランプ大統領は予防のためとして自ら服用しつつ、治療薬としても推奨していました。