旅客機と米軍ヘリ衝突事故 ヘリが使用していたルートを使用禁止へ
アメリカの首都ワシントン近郊で今年1月、旅客機とアメリカ軍のヘリコプターが衝突した事故を受け、ダフィー運輸長官は11日、ヘリが使用していたルートを今後も使用禁止にすると発表しました。
ワシントン近郊の空港近くで今年1月、旅客機とアメリカ軍のヘリが空中で衝突し、合わせて67人が死亡しました。この事故を調査していた運輸安全委員会は11日、滑走路に着陸しようとしていた旅客機とヘリが運航していたルートが十分に離れていなかったと指摘し、「空港での空中衝突の可能性を増大させ、 航空安全を脅かす耐えがたいリスクがあった」と発表しました。その上で、FAA=アメリカ連邦航空局に対し、ヘリが使用していたルートを恒久的に使用を禁止するよう勧告しました。これを受けダフィー運輸長官は11日、事故の後から続けていたルートの使用禁止を継続すると明らかにしました。
事故があった現場周囲では過去2年半の間に85件のニアミスがあったと述べ、「連邦航空局はなぜデータを調査し、このままでは命を失うことになると指摘しなかったのか」などと批判しました。