「チャットGPT」人工知能は人の仕事を奪うか
マイクロソフトが数千億円の出資を決めた人工知能「チャットGPT」。アメリカでは今、人間の仕事を奪うのかと話題になっています。
記者「チャットGPTについてニュース原稿を書いてくださいと打ち込んでみます。与えられた情報をもとに自然な文書を作成してくれますね」
イーロン・マスク氏らが設立した「オープンAI」が開発した「チャットGPT」。
アメリカでは、不動産業者が物件情報を作成するのに使われたり、インターネット業者に送るクレームの文言を考えて値下げ交渉をするアプリも登場したりしています。
アプリ開発者 ジョシュア・ブラウダーさん「消費者の権利の全てを自動化することを目的としています。弁護士を自分のポケットに入れて持ち歩く時代になる」
アプリの開発者は今月、法廷で史上初のAIによるロボット弁護士を登場させると発表していましたが、弁護士会などから反対され、計画を延期しました。
ジョシュア・ブラウダーさん「弁護士たちは自分の職業を守りたいのだと思う。多くの弁護士はテクノロジーを恐れ、AIを恐れています」
チャットGPTは高い性能が評判となっていて、ペンシルベニア大学の教授がMBA=経営学修士の試験を解かせたところ、合格点に達したという実験結果も発表されています。
ペンシルべニア大学ウォートン校 クリスチャン・ターウィッシュ教授「見事な文章の答えで数字も完璧に合っていたんです」
アメリカでは学生がチャットGPTを使って課題を提出することが教育現場で問題となっていて、チャットGPTを見抜くAI「GPTゼロ」を大学生が開発。「AIを見抜くAI」が注目を浴びています。
チャットGPTを見抜くAIを開発 エドワード・ティアンさん(22)「チャットGPTが書く文章はずっと一定ですが、人間は想像力をさく裂させることができます。AIからオリジナルなものは何も出てきません」
10年先は、人はAIで文書を書く時代になりかねないと予見する、ティアンさん。
チャットGPTは日本で今後どのように浸透していくのか、注目されます。