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米“軍派遣”にマティス前長官も痛烈に批判

2020年6月4日 10:49

黒人差別に対する抗議デモが全米に広がる中、アメリカのエスパー国防長官が3日、暴徒化に対応するための陸軍の動員に、現状、反対する考えを示しました。

エスパー国防長官「現役部隊を使うのは最終手段であるべきだ。今はまだその状況にない。(軍の動員を定めた)反乱法の発動は支持しない」

トランプ大統領は、一部の暴徒化に対応するため、陸軍の動員も辞さないとしていますが、エスパー長官は、「今は支持しない」として、反対する考えを示しました。

一方、去年、トランプ政権を離れたマティス前国防長官は3日、トランプ大統領について、「アメリカ人を団結させようとせず、そのそぶりさえ見せない、私の生涯で初めての大統領だ」などと痛烈に批判する声明を発表しました。「大統領は、私たちを分断しようとしている」「彼がいなくても団結できる」と訴えています。

そのトランプ大統領は、保守系メディアのインタビューに応じ、全米各地への軍の動員の必要性を問われると「そうしなければならないとは思わない」と述べました。発言をトーンダウンさせた可能性もあります。