悪臭の液体で抗議も…香港「国歌条例」可決
香港の議会で4日午後、中国国歌への侮辱行為を禁じる「国歌条例」が可決されました。民主派からは反発が起きています。
香港の「立法会」では、中国国歌の替え歌などの侮辱行為を禁止する「国歌条例案」の採決が行われ、民主派議員らが議場で悪臭のする液体をまくなどして抗議しました。
しかし、議会の過半数を占める親中派議員によって採決は強行され、日本時間の4日午後6時前に可決されました。国歌条例に違反すると最高で禁錮3年と約70万円の罰金が科されます。
可決された条例について香港の民主活動家の周庭さんは──
周庭さん「『一国二制度』という香港の良さが破壊されていくのを経験しています」
中国政府は先週、香港の反政府デモを取り締まる「国家安全法」の導入を決めていて、香港では中国の統制が強まるとして危機感が高まっています。