天安門事件から31年…国歌条例可決 香港
中国で起きた天安門事件から31年の4日、香港の議会では、中国の国歌への侮辱行為を禁じる条例が可決されました。
「国歌条例」は中国の国歌への侮辱行為を禁じるもので、4日、香港の議会で民主派の議員らが抗議する中、親中派の議員らによって可決されました。条例に違反すれば、最高で禁錮3年と約70万円の罰金が科されます。
また、4日は、民主化運動が武力で鎮圧され大勢の死傷者が出た天安門事件から31年となり、香港で追悼集会が開かれました。中国本土ではタブー視されていますが、一国二制度によって言論の自由がある香港では毎年、開催されています。
さらに、今年は新型コロナウイルスの対策としてオンライン集会も開催され、参加者は犠牲者を追悼し、中国政府の行為を批判しました。
ただ、香港の抗議活動を取り締まる「国家安全法」の導入が決められるなど、中国政府による統制が強まっていて、集会の来年以降の開催が危ぶまれています。