露外務省「ビザなし交流再開は時期尚早」
ロシア外務省は4日、新型コロナウイルスの影響で、現在、見合わせている北方領土の「ビザなし交流」について、感染拡大が収束し、すべての制限が解除されるまでは、再開は難しいとの見解を示しました。
4日、日本側からの要請で、日露の外務次官級の電話による協議が行われ、北方領土での、いわゆる「ビザなし交流」や元島民らによる墓参りなどの早期再開に向けて議論しました。
協議後に開かれた会見で、ザハロワ外務省報道官は、政治的意図はないとした上で、現在の世界の新型コロナウイルスの感染状況では、北方領土での「ビザなし交流」などの再開は時期尚早だとしました。
また、報道官は、現在、日露両国とも入国制限措置を実施していて、感染拡大への警戒が続く現在、再開時期を決める段階にもないとしています。